血糖値と食事内容には大変密接な関係 [血糖値]
血糖値を下げるには [血糖値]
血糖値が低くなると、人間は動くエネルギーを失います。
何らかの原因で血糖値が極端に下がってしまうと、それは車でいうガス欠の状態を招き、最悪の場合はそのまま意識を失って生命の危険に瀕することさえあります。
逆に血糖値が高いまま放置すると糖尿病になってしまいます。
糖尿病は殆ど自覚症状が無いため、知らないうちに進行してしまっていることが多いのです。
糖尿病が進行すると、生命に危険を及ぼす様々な合併症を引き起こしてしまうので、早めに血糖値を下げる必要があります。
血糖値を下げる方法にも色々あるのですが、まず、その原因を知ることが重要です。
血液中の糖分は、すい臓から分泌されるインスリンによって分解されます。
そのインスリンが分泌できていなかったり、分泌量が足りない場合には、インスリンを注射などで補う必要があるでしょう。
しかし、体内でのインスリン分泌が正常の場合には、血糖値の異常な上昇の原因は食べ過ぎや糖分の取りすぎなどの生活習慣ということになります。
ですから、血糖値を下げるためには、食生活の改善と適度な運動を行い、生活習慣を改善する必要があります。
一般的には生活習慣を改善できれば血糖値のコントロールができます。
その生活改善の基本が、食事内容の見直しをして暴飲暴食を避けるということです。
血糖値の正常値とは? [血糖値]
健康診断の結果で、血糖値が高いとか低いとかいわれて再検査になることはありますが、では正常値がどれくらいなのか?ということはあまり記載されていません。
血糖値というのは、一人の同じ人間でも一日の間でかなり変動があります。
そもそも血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度をあらわした数値です。
食事を取れば血液中のブドウ糖量は一気に上昇しますから、血糖値が上がります。
血液中のブドウ糖濃度が下がると、人間は空腹感を感じるようになっていますので、空腹時に計測すれば血糖値は低いというわけです。
つまり、一日三食が基本の人間の場合、一日の間で血糖値は何度も上下を繰り返すことになります。
一日の間で変動を繰り返す血糖値は、正常値がどれくらいと設定するのが難しいのです。
一般的には食後45分~1時間後の一番血糖値があがった時に140mg/dl未満が理想的な数値といわれており、食後2~3時間で食前の血糖値に戻るといわれています。
お酒が血糖値をあげるので危険 [血糖値]
お酒が血糖値をあげるので危険ということは、おそらく殆どの人が知っていることでしょう。
ですが、タバコも高血糖の人には危険だということは案外知られていないかもしれません。
喫煙の悪影響は肺がんリスクを高めるだけではありません。
お酒には糖分が多く含まれているものもたくさんあり、血圧を上げる作用があるのは良く知られていることですが、タバコには直接血糖値に関与する働きはないようです。
しかし、タバコには血管を収縮させる働きがあります。
妊婦がタバコを吸うと良くないといわれるのは、もちろん、胎児に悪い影響があるからですが、一番大きな問題はタバコを吸うことによって血管が収縮し、胎児に送られる酸素が減ることです。
高血糖の人は元々血管が硬くなる傾向があります。
ですから、タバコを吸うと、元々硬くなっている血管が更に収縮することになり、血栓ができたり血管が詰まってしまうリスクが高くなるのです。
この症状が心臓で起きれば心筋梗塞を起こしますし、脳で起これば脳梗塞です。
それらの直接命に関わる部位ではなかったとしても、特に血管の細い手足などの抹消部では起こりやすいので、その先の部分が壊疽してしまい、最悪は手足の切断をしなければならなくなります。